ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの特徴
コーギーは体高に比べて体長が長く、体は筋肉質でがっしりとしており、活発に動きます。スタミナがあり、使役犬らしく人間とともに動くことを好みます。
カーディガンは体高30cm、ペンブロークは25~30cmが理想とされています。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの性格
コーギーは活動的で遊び好き、牧畜犬らしい賢さで、飼い主の様子をよく見ています。
牛を追い集めるという仕事を与えられていた歴史から、大きな声で吠える個体もいます。
敏しょうさではペンブロークが、落ち着きではカーディガンの方が、それぞれ優れているようです。
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ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの歴史
「ウェルシュ コーギー」とひとくくりにされている犬には、紀元前から歴史のあるカーディガン種と、日本でも大変人気のあるペンブローク種の2つがあります。同じようにイギリス・ウェールズ州を原産とする大変よく似た犬なのに、実はその成り立ちや祖先犬はまったく違います。
日本でもテレビ番組やCMにたびたび登場し、知名度の高いのがウェルシュコーギー・ペンブロークです。
ウェールズのペンブロークシャーにいたことで、その名がつきましたが、いつからそこにいたのかは実ははっきりとしていません。
有力な説として、1107年頃、当時のヘンリー1世が招致したチャネル諸島の職人が連れて来たとされています。さらにその祖先はバイキングが連れていた北欧のスウェーディッシュ・ヴァルファントとも言われています。スウェーディッシュ・ヴァルファントは、コーギーと同じような短足胴長であり、チャネル諸島にはバイキングがたびたび訪れていた経緯があるため、ペンブロークの成立に深いかかわりがあると考えられています。
初期のペンブロークは牛追いの牧畜犬として、土着のスピッツなどと交配して改良されていました。その後、ヘンリー2世のペットとなってからは、繁殖家の手によって改良が進み、現在のペンブロークに近い形になったようです。2種類のコーギーとイギリス王室の関わりは深く、現在の女王エリザベス2世もペンブロークを大変可愛がっています。
女王陛下の愛犬としてイギリスほか、世界で人気を博したペンブロークですが、現在のイギリス国内では、絶滅の危機にあるとされています。コーギーはもともと尻尾がある犬で、ペンブロークは生後間もなく断尾をしますが、動物愛護精神の高いイギリス国民は近年これを受け入れられず、ペンブロークの繁殖をやめてしまった繁殖者が増えているというのです。
一方のカーディガン種は、ペンブロークと同じく、牧畜犬として働いてきましたが、断尾の習慣がなく、尻尾のあることが普通とされてきました。
体格はペンブロークより大きく、茶色の単色と白の組み合わせに限るペンブロークと異なり、黒やブリンドルも認められています。
カーディガン種はペンブロークよりずっと早く、紀元前1200年頃と伝えられています。中央アジアのケルト人が、ヨーロッパを経由してイギリスにわたった時に連れてきた犬とされ、ダックスフンドと同じ祖先であるという説もあります。
ペンブロークと同じウェールズ州の山間のカーディガンシャー地方で飼われていたものが、1925年頃にその存在が表面化し、1933年にジョージ6世がペットとして飼っていたことから、世間に広く知られるようになりました。
この当時はまだ、ペンブロークもカーディガンも同じ犬種と考えられていました。同じウェールズ地方の犬ということもあり、両方を交配することもあったようです。
しかし、体の大きさや毛色、尻尾の存在などで、同一の犬種標準で計ることが難しくなり、原産国であるイギリスのケネルクラブは、1943年、別々の種類のコーギーとして登録することになりました。
以降、日本も含め海外の多くの国で、ペンブロークとカーディガンは別々のコーギーとされています。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの飼い方
コーギーは短毛ですがダブルコートで下毛(アンダーコート)が密集していますので、喚毛期は抜け毛があります。
ブラッシングは週に2~3回以上は行ってあげましょう。
本来、攻撃的な面は少ない犬種ですが、運動量や作業、飼い主とのコミュニケーションが少ないと、ストレスによって攻撃的になることがあります。
運動が好きでアジリティやフライングディスクなどドッグスポーツで活躍するコーギーもいるほどです。
運動は毎日しっかり行い、しつけによるコミュニケーションも子犬の頃から行いましょう。
牛の脚を咬んで動きをコントロールするという牧畜犬の特性として、人の足が気になって咬んでしまう個体もあります。子犬の頃から人の足を咬んではいけないことを教えましょう。小さなお子さんがいるおうちではよく注意することが大切です。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの毛色
ペンブロークでは、レッド、セーブル、フォーン、ブラック・アンド・タンに限ります。白地はあってもなくてもかまいません。
カーディガンでは、色はどのような色でも認められますが、白の多いことは認められません。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの気を付けたい病気
短足胴長の犬では椎間板ヘルニアの危険性がよく言われますが、コーギーの場合はヘルニア以外にも、変性性脊髄症という病気にかかることがあります。
10歳くらいから、後ろ足をすり足のように地面にこすりながら歩くようになり、次第に動かなくなります。進行すると前足が同じように動かなくなり、ついには呼吸もできなくなります。原因はまだわかっておらず、発症すると3年以内に亡くなってしまいます。
ヘルニアも変性性脊髄症も、最初に見分けるのは歩き方の変化です。おかしいな?と思ったら、早めに動物病院を受診しましょう。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの価格相場
グループサイト、『みんなのブリーダー』における、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの直近3ヶ月間の子犬ご成約時の平均価格は約32万円、最高価格は45万円、最低価格は15万円です。
※一般的に子犬の価格は犬種スタンダードに近いかどうか、血統、顔、毛色、体の大きさ、月齢などの要因で変動します。
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ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの里親募集
現在、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの里親募集はありません。
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> 犬の里親募集情報を見るウェルシュ・コーギー・ペンブロークに関する記事
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